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就職・仕事のリアル

2015/06/09

スタイリストを目指すなら知っておきたい美容師と理容師の違い

みなさんが通っているヘアサロンで活躍しているスタイリストは、美容師でしょうか? それとも理容師でしょうか? 美容師も理容師もどちらも「髪の毛をカットする仕事」というイメージですが、似ているようで実はまったく別のお仕事なんです。

まったく別の仕事ということは、身につけている技術も提供できるサービスも違うということです。将来スタイリストになりたいというみなさんは、自分がなりたいのは美容師なのか理容師なのかを知っておく必要があります。そこで今回は、美容師と理容師の違いについてご紹介したいと思います!

仕事内容の違い

美容師の仕事は「パーマネントウエーブ、結髪、化粧などの方法により、容姿を美しくすること」と美容師法(第2条第1項)に書かれており、理容師の仕事は「頭髪の刈込、顔そり等の方法により容姿を整えること」と理容師法(第1条の2第1項)で定められています。簡単に言うと、「美容師は容姿を美しくするのが仕事」「理容師は容姿を整えるのが仕事」ということです。

美容師はパーマをかけることができますが、理容師はパーマをかけることができません。ヘアスタイリングや着付けなども美容師の仕事の範囲です。その一方、理容師には顔剃りが認められていますが、美容師はカミソリなどで顔を剃ることが原則認められていません。

国家試験について

2種類の法律があることからもわかるように、そもそも美容師免許と理容師免許は別々の国家資格。なので、美容師になりたいなら美容師の勉強を、理容師になりたいなら理容師の勉強をしなければならないんです。

美容師・理容師の国家資格を取得するには、厚生労働大臣が指定する理美容の養成施設(資生堂学園はこれに該当します)を卒業し、国家試験に合格する必要があります。試験の合格率は美容師が平均して60~80%程度、理容師がやや低めで50~70%といったところ。どちらも試験に合格したら、免許を申請・登録することで正式に働けるようになります。

美容師 理容師
受験資格 美容師養成施設において2年以上修学(通信は3年)し、必要な学科を修めた者 理容師養成施設において2年以上修学(通信は3年)し、必要な学科を修めた者
筆記 関係法令、衛生管理、美容保健、物理・化学、美容理論など
実技
  • カッティング
  • ワインディング
  • オールウェーブセッティング
  • 衛生上の取り扱い
  • カッティング
  • シェービング
  • 整髪
  • 衛生上の取り扱い
スケジュール 年2回
受験者 10,000~20,000人程度 1,000~2,000人程度

大きく違うのは実技試験! 美容師の試験ではカッティングの他にワインディング(頭髪にロッドなどを巻く作業)やオールウェーブセッティング(ウェーブをかける特殊なセット作業)がありますが、理容師の試験ではカッティングに加えてシェービング(顔のひげやむだ毛などを剃る作業)と整髪の基礎技術が試されます。美容師・理容師の国家試験には筆記と実技の試験があり、筆記試験では関連する法律、物理や化学の知識、美容・理容の理論や使用する器具などが問われます。

美容師・理容師の免許は両方取ることもできます

ここまで読んで、「美容師と理容師、結局どっちがいいの?」と思われたかもしれませんが、どちらを選んでも給料や待遇はほとんど変わらないようです。

理容師は、美容師よりも数が少ないため、そのぶん需要も高くなります。とはいえ実際は、美容院・美容室だけにとどまらず、結婚式場のヘアメイクアーティスト、エステサロンのネイリスト、各種撮影現場でメイクやスタイリングを担当するスタイリストなど、多方面で活躍できる可能性がある美容師を選ばれる方が多いですね。

ちなみに、美容師免許と理容師免許は両方取ることができます。どちらか一方の資格があるともう一方を取得できないということはありませんのでご安心を!