レイヤーカットという言葉をよく聞きますが、
どういうカットの方法か知っていますか?
他のカット方法と何が違うのでしょうか?
今回はレイヤーカットがどんなカットなのか、
他のカットと何が違うのかをヘアカットの技術から
ご説明したいと思います。
目次
1ヘアカット技術の種類まとめ
1.1切り口がまっすぐ一直線なワンレングスカット
1.2毛先が不揃いでラフなポイントカット
1.3細かい段差を付けて長さを変えるグラデーションカット
1.4カミソリを使うレザーカット
1.5ハサミをすべらせてそぐスライドカット
1.6髪に束感が出て質感は軽く毛先に動きが出るストロークカット
1.7髪をすいて髪の量を調節するセニング
1.8より細やかにそぎ具合を調節していくラインセニング
1.9ヘアショーでも使われるエフェクトカット
1.10毛先を軽くしてボリュームを抑えるシャギーカット
2レイヤーカットとは?
3レイヤーカットの種類
3.1レイヤーを強調したハイレイヤー
3.2段を強調しないローレイヤー
3.3切り口をまっすぐ直線にするセイムレイヤー
4髪の長さ別レイヤーの取り入れ方
1ヘアカット技術の種類まとめ
なりたい髪型を頼むときに多少はカットの種類や方法を知らないと、
美容室でお願いする時に、上手くお願いできないと思います。
ヘアカット技術を知っていればお願いしやすく
なるはずということで、ヘアカット技術の種類について
まとめたいと思います。
1.1切り口がまっすぐ一直線なワンレングスカット
毛先をまっすぐ一直線に切るヘアカット技術です。
ボブやおかっぱヘアなどもこのカット方法です。
日本では古くからありますが、
また新たに海外セレブや女優の間で流行して、
再注目されています。
横にはさみを入れてカットするので、
まっすぐパツッとしたカットが特徴的な髪型です。
本来は横にハサミをまっすぐ入れた後に軽さを出したり、
形を変えたりするのが一般的ですが、
ブラントカットのみの切りっぱなしヘアも、
人気を博しています。
ボブだけではなく、ロングヘアでも取り入れられていて、
輪郭などの顔のコンプレックスもカバーできるカット技術です。
1.2毛先が不揃いでラフなポイントカット
よく美容師さんが毛束を持ちあげ、
縦にハサミを入れて切るのを目にしますが、
これがポイントカットです。
たたいて切るような切り方をするので
チョップカットとも言われています。
ブラントカットは毛先がまっすぐなのに対して、
ポイントカットは毛先が不揃いで、
ナチュラルなヘアカット技術です。
カジュアルなヘアスタイルに適していて、
レイヤーカットと組み合わせられることもあります。
1.3細かい段差を付けて長さを変えるグラデーションカット
レイヤーはわかりやすく段を付けてカットするのに対し、
グラデーションカットはこの段が入っているか
わからないようにカットします。
少しずつ徐々に長さを変えながらカットをし、
グラデーションを作ります。
丸みが出るカット方法なので、
女性らしいヘアスタイルに向いていて、
ショートやボブカットの時に、
この方法がよく使われています。
1.4カミソリを使うレザーカット
レザーカットもスライドカットやスライシングカット同様、
髪をそいで切るカット方法の1つです。
他のカット方法との大きな違いはハサミを使わず
レザーと呼ばれるカミソリを使用します。
レザーを髪の表面に滑らせてカットします。
カットした毛先が斜めに細くなるので、
まとまりがよく、ナチュラルな髪型に仕上がるのが特徴です。
しかし、他のそいで切るカット方法の中でも、
レザーカットが1番、髪へのダメージが大きく、
枝毛の原因にもなりやすいカット方法です。
1.5ハサミをすべらせてそぐスライドカット
スライドカットは髪をそいで切るカット方法の1つで、
髪の表面を滑らせてカットします。
元々、ハサミを開いたままハサミを滑らせていましたが、
髪へのダメージが大きいため、
今の方法やハサミを細かく動かしながら、
滑らせる方法などが採用されています。
スライドカットは毛先に行けば行くほど細くなり、
軽く繊細に仕上がるヘアスタイルとなっています。
1.6髪に束感が出て質感は軽く毛先に動きが出るストロークカット
ストロークカットは毛束を地面と垂直に持ち上げて、
髪の下側の根元側からハサミを入れ、
少しずつ髪の上側の毛先に向かって、
細かくカットしていきます。
髪の表面の髪が長く、髪の内側の髪が短くなるため、
髪の内側にボリュームが出て、
毛先に行けば行くほどボリュームがなくなり、
全体的に丸いフォルムになります。
毛先に動きが出るカットで、
毛先が内側にまとまりやすくなるメリットもあります。
ストロークカットと似ているのがスライドカットですが、
スライドカットは髪の表面の髪が短く、
内側が長くなるように切るので、
長さが反対になっています。
1.7髪をすいて髪の量を調節するセニング
刃がクシのように凸凹になっているすきバサミを使って
髪をカットすることを言います。
毛の量を減らしたり、
毛先に長い部分と短い部分をミックスしてランダムに、
ナチュラルな仕上がりにするために行います。
1.8より細やかにそぎ具合を調節していくラインセニング
ラインセニングもセニング同様、
髪をすいてカットする方法です。
通常のセニングとの大きな違いは、
髪の場所をブロックにわけ、目的にあわせて、
ハサミを入れていきます。
左右からすくことをサイドセニングと言い、
毛束をはっきりさせたいときに使います。
下からすくことをアンダーセニングと言い、
ボリュームを出したいときにこのカット方法を行います。
上からすくことをオーバーセニングと言い、
まとまりを良くしたいときに使います。
1.9ヘアショーでも使われるエフェクトカット
エフェクトカットはハサミを振るように
上下に小刻みに動かすカット方法です、
主に髪の毛を乾かした後の最後の仕上げの
調整などに使われるカット方法です。
普通のハサミを使いますが、
ハサミの持ち方は通常と違います。
また高い技術が必要なカット方法です。
髪を大きく持ち上げて、ハサミを小刻みに動かすので、
ヘアショーなどでよく取り入れられているカット方法で、
ヨーロッパで特に日本が素晴らしいと評価されたこともあります。
まっすぐ直毛で、髪が太く、
重みがある日本人の髪質に合っているカット技術で、
トップのボリュームを出したいときによく使われています。
1.10毛先を軽くしてボリュームを抑えるシャギーカット
シャギーカットはすきバサミやカミソリを使い、
毛先を細かく、すいたり、
そいだりして切るカットの技術の1つです。
使う道具でそぐか、すくかが別れます。
毛先が軽くなり、
髪のボリュームを押さえることができるカット方法です。
仕上がりは顔周りが軽くなるので、
ふんわりとした印象になり、スタイリングがしやすく、
小顔効果も期待できるカット方法です。
2レイヤーカットとは?
レイヤーカットの「レイヤー」は層のことを意味していて、
髪の内側の方が長く、髪の表面にいけばいくほど、
髪が短くなるようにカットする方法です。
髪全体を軽くし、ナチュラルに仕上げる事もでき、
顔周りが軽くなるので、
小顔効果も期待できるカット方法です。
ボブなどの重くなりがちな髪型のときに、
髪全体を軽くするためにレイヤーカットがよく使われています。
レイヤーが入るだけで、印象が変わるので、
伸ばしているから長さは変えたくないけどカットしたい
・毛が多くて悩んでいる
・髪を軽くしたい染めたくないけど
雰囲気を変えたいなどと考えている方に
レイヤーカットはおすすめです。
レイヤーカットは人気の理由は
小顔効果とスタイリングのしやすさです。
レイヤーカットはカットをするだけで髪に動きが出るので、
コテで巻いたり、ワックスをつけたりしなくても、
髪に動きがあるヘアスタイルにすることができます。
レイヤーカットは顔周りが軽くなり、小顔効果がある反面、
毛先がはねやすいというデメリットがあります。
また毛が細かったり、
髪質によってはダメージヘアに
見えてしまったりすることも・・・。
これらの問題を解決するには、はねにくく、
まとまりやすくなるように・ダメージヘアに見えないように、
レイヤーを入れすぎない等、
美容師の技術による微調整が必要になってきます。
よく似ているカット方法にシャギーカットがありますが、
シャギーカットは髪をそいで切るカット方法なので、
ちょっと違います。
シャギーは髪をそいで、
毛先に軽さを与えるカット方法です。
よく仕上げやボリューム調整に使われます。
それに対して、レイヤーカットは髪の毛全体で考え、
内側と表面の長さを変えるカット方法です。
シャギーは仕上げの毛先だけ、
レイヤーは全体でトップが短く、
毛先長いと覚えるといいでしょう。
3レイヤーカットの種類
一口にレイヤーカットっと言っても
色々なレイヤーカットの方法があります。
1つずつどのようなカット方法なのか見ていきたいと思います。
レイヤーカットには
ハイレイヤー・ローレイヤー・セイムレイヤーの3つがあります。
レイヤーの付け方によって、種類が分かれています。
3.1レイヤーを強調したハイレイヤー
ハイレイヤーとは通常のレイヤーカットと
同じくトップを短くして、
下に向かって長くカットしますが、
そのレイヤーをより強調してカットする方法です。
トップにボリュームが出るので小顔効果があり、
かつ髪の重さや厚みがなくなって、
髪全体に動きがある軽いヘアスタイルになります。
レイヤーを強調するので、
レイヤーカットの中では一番軽さのでるカット方法になっています。
3.2段を強調しないローレイヤー
ハイレイヤーは段を強調するカット方法でしたが、
ローレイヤーは反対に段を強調しないようにカットする方法です。
毛先に入れるレイヤーを小さめにし、
毛先を軽くします。
毛先は軽くなりますが、
髪全体が軽くなるわけではないので、
広がらず、大人っぽい・落ち着いたヘアスタイルになります。
レイヤーを強調しないので、
レイヤーカットの中では1番、
重さがでるカット方法です。
3.3切り口をまっすぐ直線にするセイムレイヤー
セイムレイヤーの「セイム」同じという意味で、
セイムレイヤーはトップ、襟足など場所に関わらず、
頭の丸みに合わせて、
垂直に引き出した髪を切るカットの方法です。
全部同じ長さにカットするので自然と
内側・外側と長さの違いが生まれ、
レイヤーができるカット方法です。
セイムレングスとも呼ばれています。
カットの長さを変えればショートからロングまで対応できるので、
さまざまな長さの髪に取り入れられていて、
男女問わないカット方法となっています。
また頭の形にそって、同じ長さに切るので、
丸みを帯びた柔らかいヘアに仕上がるので、髪が太くて、
硬いなどのコンプレックスを抱えている方に
おすすめのカット方法です。
4髪の長さ別レイヤーの取り入れ方
ここからは髪の長さ別におすすめのレイヤーヘアを紹介します。
ショートヘア
ショートのレイヤーのカットは立体感を出すために、
トップは短く、髪の内側は少しずつ長く
カットする方法がおすすめです。
また、ショートは顔を髪で隠すことが出来ないので、
顔周りに動きが大きな動きがある方が
小顔に見えるのでおすすめです。
どちらも当てはまるハイレイヤーがおすすめです。
レイヤーを強調するので、
動きが大きく、顔を小さく見せてくれます。
ボブヘア
ボブにレイヤーを入れると、
軽くなり、髪に動きが出るので、
子どもっぽくならずにおしゃれなボブヘアになります。
ボブの中でも肩上、あごまでのレイヤーボブが、
小顔効果も高く人気があります。
バックはセイムレイヤーでカットし、
顔周りをローレイヤーでカットすると、
後ろは柔らかく、顔周りは自然な重さが出て、
小顔効果があります。
ミディアム
ミディアムヘアにレイヤーカットを組み合わせると、
ふんわり・ナチュラルに仕上がります。
髪のトップは短く、下の方は長くカットすることで、
小顔効果もあります。
セミロング・ロングヘア
ストンと重くなりがちなセミロングとロングヘアも
レイヤーを入れることで軽くなります。
顔周りもエイヤーを入れることで、
輪郭がカバーされ、小顔効果も期待できるでしょう。
毛先にレイヤーと入れると髪に動きが出るので、
ふんわり仕上がります。
またセミロングとロングヘアはレイヤーカットと
パーマの組み合わせも相性が大変よく、
パーマがより「ゆるふわ」に仕上がります。
メンズ
レイヤーは女性の方だけのイメージだと
思っている方が多いですが、
実は男性のヘアにもレイヤーを取り入れて
カットすることがあります。
例えばツーブロック・マッシュヘア・ソフトモヒカンなどは
レイヤーを生かすことができる髪型です。
清潔感がありながら、
おしゃれも重視したいというかたには
ショートレイヤーとツーブロックとの組み合わせがおすすめです。
ツーブロックはセットが簡単なのもメリットの1つです。
髪が短いから気づいてないだけで、
意外とメンズのヘアスタイルにもレイヤーは
取り入れられています。